君津市防災ラジオ
■ 宅内スピーカーの設置 ■
相次ぐ受信機の故障でアンテナは室内アンテナになり、受信機の設置場所がリビングになった。
受信機は市役所からの貸与品であり、リビング以外に移動してはならないとの条件が付いた。
危機情報の伝達を旨とする防災無線が夜間に寝室で聴取ができないのであれば受信機設置の意味がない。
受信機故障の原因は詳細が不明のため高電圧が原因との説明から推察ではあるが外部スピーカー端子からの配線引き回しもNGであると判断せざるを得ない。
このため外部スピーカー端子にアイソレータを接続し外部からの電圧を遮断した上で音声信号を取り出すことにし、外部スピーカーは直結せずオーディオアンプで増幅するものとした。
- 宅内配線は階段下スペースと隣にあるトイレ内配線端子盤に集約し各部屋に引き回している。オーディオアンプは配線端子盤に設置。
- オーディオアンプの左チャンネルを寝室、右チャンネルを玄関ホールに割り当てることで前回受信機を設置していた玄関ホールにもスピーカーを設置した。
- 外部スピーカー端子の信号はアイソレータからオーディオアンプまで壁裏や天井裏に布設した約20mのLANケーブルで伝送、
シールドなしの配線に伴う外部ノイズは配線の両端を470Ωの抵抗で終端し線路インピーダンスを下げることで問題ないレベルまで低減できた。
- オーディオアンプからスピーカーまでの配線にも線径の細いLANケーブル(寝室約20m・玄関ホール約5m)使用、配線による信号の減衰はあるものの適度な音量を確保することができた。
- 停電時の対策としてオーディオアンプにもリチュームイオンバッテリーによる無停電源(UPSバッテリーバックアップ)を使用し電源を確保。
アイソレータ
オーディオアンプ
UPSバッテリーバックアップ
12V 3A
防災無線受信機
窓際アンテナ電源部
玄関ホールスピーカー
旧受信機設置場所
玄関ホールスピーカー
配線端子盤
オーディオアンプ 購入画面.pdf
UPSバッテリーバックアップ 購入画面.pdf
■ 受信機の故障が相次ぐ ■
□ 1.受信機が赤LED点滅(圏外)で受信不能で交換 □
2023/08/09
受信機のLEDが赤点滅となり交換
□2. 再び受信機が赤LED点滅(圏外)で受信不能 □
2023/08/13
受信機のLEDが赤点滅となり受信不能
2023/08/16
受信機を交換
メーカーへの不良部位と原因究明を市に要請
□3. またまた受信機が赤LED点滅(圏外)で受信不能 □
2023/09/09
受信機のLEDが赤点滅となり受信不能
2023/09/28
私宅に設置した受信機だけだとのことで
受信機を設置場所から撤去
設置場所や屋外アンテナさらには接続していた外部スピーカーに問題があるのではないかとの見解
市役所要望によりリビングの片隅に屋内アンテナと受信機を設置
屋外のダイポールアンテナを撤去
故障の原因についてメーカーからの回答は無いとのことまた受信機は正常だったとのこと
メーカーの対応は唖然とするが市からの貸与品なので追及できず
原因を明らかにせず具体的な説明が無いままに当方の取扱いに問題があるとの印象を受けた。
一階リビングの受信機と室内アンテナ
現行の設置状況
受信機とアンテナブースター
※ 受信不能の原因 ※
※特に変則的な使用をしているわけでは無く、メーカーや市から一切の情報が無いので原因は不明である。
設置の状況は何年も使用していたアナログ受信機をそのまま置き換えたものであり受信機の裏ブタを開けたり、改造はしていないし、
取扱説明書に反する使用もしていない。
- アンテナ:自作のダイポールアンテナから市から貸与された市販のダイポールアンテナに取り換えたものであり特段の不都合は無い。
- 同軸ケーブル:テレビアンテナ用に準備していた5CFBを使用、アナログで使用していたものをそのまま使用したものであり特段の不都合は無い。
- 外部スピーカー配線:1階ロビーから2階寝室まで壁裏・天井裏に配線したLANケーブルを使用、
アナログ受信機で使用していたものをそのまま使用、線径が細く信号の減衰は大きいが却って適度な音量になっている。
LANケーブルはシールドが無く電気配線のノイズが乗る恐れはあるがより線構造の効果で外部スピーカーからのノイズは聞き取れないレベルである。
受信機に与える影響は無いと考えられる。
- 外部スピーカー:パソコンで使用していたインピーダンス8オームの小型スピーカーであり特に変わったものではない。
- 受信機設置場所:アナログ受信機と同じ場所であり今まで問題は無かった。
強いて言うならば室内の天井直下であり今夏の猛暑で周囲温度が高い状況が続いた。
仕様である使用温度40℃を超えたかどうかは不明である。
赤点滅で受信不能後温度計を設置して測定した結果では35℃くらいは確認できた。
私が唯一推定するのはこの点であるが直射日光の無い一般住宅室内で故障するとすれば設計上の問題であろう。
- 受信機の製造ロット:特定の場所で短期間に不具合が発生する要因として受信機の製造ロットによる部品の不具合が考えられるが当方での追及は不可能。
問題が発生しているのはお宅だけだとのことであり、外部スピーカーを接続したのが原因ではないかとの指摘を受けたが
因果関係もはっきりさせないまま私の希望した設置状況を否定されたのははなはだ心外である。
指示に従わなければ貸与と取り消すとの事なのでしばらくこのままで様子を見ることにする。
原因を究明して結果を連絡をしてほしいとの要望に応えることを願う。
防災行政無線の受信機という他に選択の余地がない世界で3台もの受信機が連続して発生した重大なトラブルに一切答えようとしないメーカーの姿勢は許容しがたい。
一度釣り上げた魚にエサはやらないとの姿勢が見てとれる。
もともとデジタル化という絶好のチャンスに全国に展開する国民の安全に直結する防災行政無線システムを標準化せず(あるいは公開せず)
受信機を特殊仕様にして市販を妨げ、囲い込み、価格を高く設定して利権化しているのは政府とメーカーの怠慢であるとし言いようがない。
今回貸与された受信機には個別番号が設定されており、個別番号を指定して試験放送できるようになっている。
このような構成にすると便利である反面、受信機を個別に設定・管理する必要が生じ、設置台数が増えると役所の業務が肥大化することになる。
いかに機能を絞って安価な受信機にするかの仕様提案が過去になされているにも関わらず受信機コストの増大を招き、運用経費を無視するかのような姿勢には考えさせられる。
現行の屋外スピーカーによる防災行政無線は住宅の遮音性向上や大雨・強風で宅内では緊急時は聞こえないという本質的な欠陥を備えている。
ネットやメールなどで情報は把握できるとの声もあるようではあるが即時・確実性という面で戸別受信機は必須である。
そうでなければ大金を投じて構築・運用している防災行政無線は必要な時に役に立たない無用の長物と化す。
サン電子 防災行政無線受信機用アンプ内蔵窓際アンテナ 取扱説明書.pdf
(2023/10)
■ デジタル対応の受信機で再び復活 ■
君津市役所に受信できない状況を報告したところ、デジタルの受信機を貸与していただくことになった。
受信機を室内に設置した状態で付属のロッドアンテナでは受信できないため
アンテナも自作から専用のダイポールアンテナに交換し屋根上に設置した。
デジタル化により送信アンテナとの距離が近くなったことから電波障害もなく順調に受信できている。
また、今まで君津全域に対する放送が2回繰り返えされ受信されていたため真夜中に起こされるなど
少々ウザイことがあったが居住地に限定された情報のみの受信になったことから煩わしさの解消になった。
さらに、受信の前後の制御信号がもろに雑音としてスピーカーから出ていたがこれも無くなった。
設置構成はアナログ受信機と同じで、受信機の設置場所、アンテナの同軸ケーブルと外部スピーカー配線はそのまま流用した。
アナログ受信機と比較して
良くなったところ
- アンテナの接続がイヤホンジャックからF形接栓になったので接続が容易かつ確実になった。
- 外部スピーカーの接続ジャックが付いているのでスピーカーの増設が可能になった。
今一つのところ(メーカーへの要望)
- 録音が出来るのは良いが、録音ありの表示が自動的に消えないので再生が必要かどうかの判定ができない
通常、防災行政無線の重要な内容はリアルタイムで必要なもの、録音ありの表示は直前の聞き逃しや確認のためであるので
長くて数時間で録音ありの表示が消えるのが望ましい。その他の情報はメール配信などで確認すれば良い。
一階ロビー デジタル対応の受信機
専用アンテナ
2階寝室スピーカー
デジタル受信機設置構成図
Panasonic EA-10200S 防災行政無線受信機 取扱説明書.pdf
防災行政無線_アンテナ.pdf
(2023/07)
■ 再び休止 ■
最大の電波障害であった4階建てのアパートが解体撤去され、順調に受信できていたが
跡地に住宅の新築が進んだ事で再び受信が困難になってきた。
(2023/05)
アパートが撤去され見通しが良くなった
➡
その後
再び電波障害になった新築住宅
■ 復活 ■
君津市のデジタル移行は着々と進んでいて遠くにある送信アンテナが自宅近くの市役所にも設置されたとのことなので
最大の問題であった受信障害は解消しそうです。
家庭へのデジタル対応受信機の配布を期待していましたが一向に情報が出てきません。
最近、最大の電波障害であった4階建てのアパートが解体撤去され、アナログ波も停波していないとのことなので
再度アナログ受信機の復活にチャレンジしてみることにしました。
以前の受信アンテナは自宅のリホームに伴い撤去廃棄してしまいましたのでアンテナは再度自作しました。
自作したアンテナはアナログ時代のテレビアンテナで中間が絶縁された丁度良い素子があったので両端を家庭内の電気配線に使用するVVF電線の芯線で延長し、
同軸ケーブルとの接続もVVFの芯線を加工してテレビ用のF型コネクタを取付ました。
VVFの芯線とアンテナ素子とは絶縁テープで巻いて固定しただけの簡単なものです。
受信機は一階のロビーに設置したのですが二階の寝室では全く聞こえないため受信機のスピーカーから配線を引き出し二階の寝室に設置したスピーカーに接続しました。
受信機と増設スピーカーは約30mのLANケーブルで接続、スピーカーは約20年前のパソコンで使用していたものですが適当な音量で聞くことができました。
最近の住宅は遮音性が良いため一台の受信機では生活空間の異なる時間帯で常時聴取できません。
デジタル受信機がそのような対応になっていることを望むものだが受信機を安価にするための推奨仕様なる怪文書があってメーカーもそれに沿って受信機を設計しているようなので
何らかの改造が必要ではないかと危惧してしています。
最近の家電製品のように標準化することでいろいろな場面に対応できる多機能な受信機を安価に製造できるのだがご多分に漏れず特注仕様で安価と称して低機能で高額な受信機を
押しつけられるのではないかと危惧しています。
最近の住宅は気密性が高く行政が防災行政無線のスピーカーで叫ぼうと家の中ではほとんど聴取できません。強風や豪雨となればなおさらです。
さりとてメール配信やスマホで閲覧ではリアルタイム性に欠けます。就寝中は役に立ちません。
家庭用の受信機は今や必須なのです。しかも一家に複数台必要なのです。膨大なコストをかけ建設・運用している防災行政無線(今や防災行政ネットワーク)なのですから
対象となる世帯も多くデジタル化で家電量販店で買えるような受信器を期待していましたが導入済み自治体の情報を見る限り無理なようです。
(2021/09)
防災行政無線ラジオ 受信状況 チャイム
防災行政無線ラジオ 受信状況 火災発生
電波障害であったアパート
アパートが撤去され見通しが良くなった
VHFアンテナの素子を利用した
自作ダイポールアンテナ
アンテナの設置状況
拡大
受信機の設置状況
(1階ロビー)
補助スピーカーの設置状況
(2階寝室)
■ 休止 ■
防災行政無線はデジタル化が進められており、君津市に於いてもすでにデジタルに移行しています。
よってここに掲載している情報は程なく無効になります。
なお、現在当方が使用している受信機は電波伝搬の悪化から休止状態です。
(2020/07)
防災情報の受信はメール配信の他、スマホアプリ「防災情報 全国避難所ガイド」でプッシュ通知されています。
プッシュ通知で当方の希望するスピーカーと同一内容がリアルタイムで聴取できるかについては試行中です。
(2020/07)
近くのアパート屋上に防災行政無線のスピーカーが設置され比較的大きな音で内容を聞くことができるようになりました。
しかしながら自宅内では省エネと結露対策で設置した内窓の効果により気密性が高まり窓を閉めた状態ではかすかにしか聞こえません。
就寝状態では気付かないかもしれませんし、雨風が強ければ窓を開けなければ聞き取れません。
君津市が防災行政無線の受信機を市民向けに販売することになりましたので設置することにしました。
受信テスト
購入・アンテナ設置
市販の広帯域受信機を購入
防災行政無線受信系統図
◆◆最新の状況◆◆
自作のダイポールアンテナとテレビ受信系統との組み合わせで受信できなくなりました。
ブースターを仕様範囲外の不安定な帯域で使用しているためと思われます。
受信機1台のみで廊下に設置したことから結果的にシンプルな構成になりました。
アンテナ
自作のダイポールアンテナを使用
受信機の設置場所
廊下に設置
アンテナと受信機の接続
同軸ケーブル(4C-FB) 20mで直結
(2015/10)
受信テスト
販売に先立ってテスト用の防災ラジオを借用することができましたので受信テストを行いました。
自宅は防災行政無線の送信アンテナの方向にアパートがあり電波状況の良くない場所なので購入前に受信の可否と条件を確認しておく必要があります。
防災行政無線の受信に関しての以下のレポートは受信の困難な特殊なケースである可能性があります。
それぞれの地域において受信状況は異なりますので防災ラジオの設置に際しては「君津市危機管理課」までお問い合わせください。
テストに使用した君津市防災ラジオ
自宅近くのアパートが送信アンテナの方向
アパート屋上に防災無線のスピーカーがあり
アパート右側に防災無線受信アンテナの
電柱があります。
テストに使用したアンテナ
左端:小型のディスコーンアンテナ
中央上端:大型のディスコーンアンテナ
中央下側:FMアンテナ(五素子)
テストに使用したアンテナ
小型のディスコーンアンテナとFMアンテナは防災行政無線の周波数 68.2950MHz に対し受信周波数が範囲外になりますので感度は低くなります。
建物がコンクリート住宅のため雨戸を閉めた状態を想定すると室内での受信は期待できません。
小型のディスコーンアンテナ
AOR DA753G
受信周波数: 75~3000MHz
全長: 約0.87m
大型のディスコーンアンテナ(マスト先端)
形状は小型のものに同じ
第一電波工業 D-130
受信周波数: 25~3000MHz
全長: 約1.7m
FMアンテナ
5素子
何年も前から屋上に置きっぱなしで
錆ついて一部素子の欠損したアンテナを
補修したもの
受信条件とテスト結果
アンテナ
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場所
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結果
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備考
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受信機本体のロッドアンテナ
|
1階室内(雨戸なし)
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×
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受信機本体のロッドアンテナ
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2階室内(雨戸なし)
|
×
|
|
受信機本体のロッドアンテナ
|
屋上
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△
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場所により受信可
|
受信機付属の外部アンテナ |
- |
- |
テストせず(※1) |
小型のディスコーンアンテナ
|
1階ベランダ 地上高:約7m
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○
|
|
大型のディスコーンアンテナ
|
2階屋上 地上高:約15m
|
△
|
※2
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FMアンテナ
|
2階屋上 地上高:約8m
|
○
|
|
※1 |
建物構造上電波シールド性が高いので防災ラジオ付属の外部アンテナはテストしませんでした。 |
※2 |
小型のディスコーンアンテナより条件は良いはずだがしばらく使用していないためコネクタの接触不良があるかもしれない
防災ラジオの借用期間が短いため原因は究明せず。
|
評価
防災ラジオの貸出期間が3日と短かく、台風の襲来で天気も雨模様だったり確実にテストできるのは毎日2回のチャイムだったりで
テストのチャンスが少なく簡単なテストしかできませんでした。
上記のテスト結果はアンテナと防災ラジオを直結した場合のテスト結果ですがテレビ受信用のブースターにFMアンテナを接続したところ
テレビ受信系のアンテナコンセントに接続した防災ラジオで防災無線が受信できました。
テレビ受信系が使用できればテレビのある部屋では防災ラジオを簡単に設置きることからリビングと寝室など2ヶ所以上の場所に
特別の工事なしに防災ラジオを設置することができます。
ただしこの場合、テレビ受信用のブースター電源は停電時でも動作するように電池でのバックアップが必要になります。
FMアンテナの効用として設定されているFM放送がすべて受信できました。
今後の進め方
防災ラジオはリビングと寝室の両方に設置したいと考えておりますので防災無線受信用アンテナはテレビ受信系に接続する方式にしたいと思います。
その際、市販の専用アンテナは \90,000 程度と高価であり、手持ちの5素子のFMアンテナアンテナは受信周波数がずれている上にかなり大きくて古いので
できれば3素子のアンテナあるいは単純なダイポールアンテナやホイップアンテナなど自作を含めてもう少しアンテナを工夫してみたいと思います。
※防災ラジオは一世帯一台限りしか販売しないとのことでしたので改めて計画を練り直すことになります。
要望等
【メーカーへの要望】
- 防災無線受信の最後に気になるトーン制御信号や切断する時にガガガと入る雑音は是非ともカットしていただきたい。
- FMラジオは日常でも使えるようにもっと音質を向上してほしいものです。
- 防災無線受信時の音量は聞き逃すことのないようにあらかじめ設定されています。
取扱説明書には防災無線受信時の音量が調整できることになっていますが、調整した音量は一時的なもので次の放送ではプリセットされた音量にリセットされます。
プリセット音量は大きいので小さい部屋や深夜にはかなりうるさく感じます。
放送内容は一日2回の定時チャイムやお知らせ放送など緊急性の低いものもあるので個々の使用実態に合わせて音量を調整できるようにしていただきたい。
- 防災無線受信の最後に気になるトーン制御信号や切断する時にガガガと入る雑音は是非ともカットしていただきたい。
(2014/01/18)
購入・アンテナ設置
防災ラジオ配布日の初日(2013/11/22)に市役所へ出向き購入しました。
初日から多くの方々が詰めかけていて開庁時刻に出向いたにもかかわらず整理券を渡され一時間後の配布になってしまいました。
負担金額は1台5,000円で今回の配布台数は400台とのことでした。
購入した防災ラジオ
アンテナ
FMアンテナは大きくてかさばるため取付が煩雑でありできればなるべく小型のアンテナにしたいとの思いから
防災ラジオ購入後にFMアンテナの放射(輻射)器のみで受信できるかどうかをテストしました。
テストの結果、放射器のみで受信可能であることを確認しましたので放射器のみの一素子アンテナ(フォールデッド(折り返し)ダイポールアンテナ)とすることにしました。
その際、防災無線の周波数はFMの周波数より低いので分解したFMアンテナ導波器を利用してアンテナの長さを延長しました。
FMアンテナの放射器長さ 176cm ⇒ 延長後長さ 206cm(68.2950MHz の 1/2波長 x 短縮率95%)
FMアンテナ改造の結果受信周波数が低い方にずれたためFM放送は受信レベルが低下しました。
FMアンテナ放射器の切断と延長
防災ラジオ用アンテナ
地デジなどのアンテナ
2015/06頃から時々受信できなり、ついに全く受信できなくなりました。
原因は改造FMアンテナの延長した素子との接触が悪くなったものと推定しました。
ゆるゆるの異径アルミパイプを差し込んでボルト締めしただけで素子を延長しましたので時間が経つにつれ腐食が進行したものと思われます。
もともとFMアンテナはすでに20年以上の代物ですのでダイポールアンテナを自作し取り替えることにしました。
本番アンテナ制作の前に、手持ちのエアコン用の銅管で仮組したダイポールアンテナで受信できることを確認しました。
ダイポールアンテナは直径15mm・長さ1mのアルミパイプ2本に同軸ケーブルを直付けした簡単な構成です。
長さ1mのアルミパイプ2本を使用したため短縮率が0.94と若干短めですが正常に受信できるようになりました。
仮組したダイポールアンテナの同軸接続部
仮組したダイポールアンテナ
自作ダイポールアンテナ
ダイポールアンテナ図面
ダイポールアンテナの同軸接続部
ダイポールアンテナ
マストへの取付状態
市販の広帯域受信機を購入
2台目対策として市販の防災行政無線の周波数が受信できる広帯域受信機を購入をしました。
実際に設置してみると君津市の防災ラジオと異なり問題点があります。
- 受信した音声に不快な「ピー」という制御信号が含まれています。
- 真夜中の1時から約20分間に渡って「ピーギャー」音が流れます。
防災行政無線受信専用に使うので売れ筋の広帯域受信機に比べて半値の本機を購入しまた。
ACアダプタが付属していないのとアンテナ接続用コネクタが特殊?(SMA)でしたので別途購入するとなるとお得感はありません。
また、音量が小さく聞き取りにくいので一般にはお勧めできません。
真夜中の「ピーギャー」音のため、二階の寝室に君津市の防災ラジオを設置し、
今回購入した広帯域受信機は深夜人気のない一階のリビングに設置することになりました。
右側(中央)が防災行政無線受信用
購入した市販の広帯域受信機
ファーストコム おもしろ受信機 FC-S117
¥10,363 (アマゾン)
カタログ
取扱説明書
※壊れました。2015/01
最近の住宅は気密性が高く昼夜に渡って聞こえるようにするにはリビングと寝室に配置するなど君津市ルールの一世帯一台のみでは実態に合いません。
補助金の問題であろうとは思いますが買いだめして得になるような物ではありませんので必要な台数が入手できるようにしてほしいと思います。
(2013/12/14)
防災行政無線受信系統図
防災行政無線受信用のアンテナはテレビの受信系統を経由して防災ラジオと接続しています。
防災行政無線受信用のアンテナはアンテナブースターのFMアンテナ端子に接続し、防災ラジオはリビングのアンテナ分配器で信号を分配して接続しています。
アンテナブースターのFM波ゲイン調整は最大に設定しています。
※防災無線の周波数 68.2950MHz はFM放送の周波数 76~90MHz の下側なのでアンテナブースターの周波数範囲外にありますので
アンテナブースターの機種によっては使用できない場合があります。
制御信号
防災行政無線には音声に各種の制御信号が重畳されています。
定時チャイムや警察・市役所からのお知らせに重畳されている「ピー」という信号の周波数は1,400Hzで音声は1,400Hz以下の周波数で送信されているようです。
下図の周波数スペクトル解析で「F6」(1396.91Hz)の少し上にピークがあります。
防災無線周波数スペクトル(図をクリックで拡大)
受信機を廊下に設置
一階に置いてあった市販の広帯域受信機が壊れてしまったことで一階リビングでの受信ができなくなったため二階寝室の受信機を二階廊下に設置することにしました。
廊下に置くことで各部屋で聞こえるようになります。(2015/03)
壁にコンセント・テレビアンテナ線を設置>
受信機の設置
コンセント右下は非常灯
設置状況
右端は火災報知機
寝室に設置した時は音量が大きすぎる感じでしたが廊下に設置すると音量が小さく一階でテレビを見ているとドア越しになるので聞こえません。
まわりが静かであれば各部屋で聞こえる点では良くなりました。
受信機の音量が固定されているので調整できません。またイヤホンジャックでなく音声出力端子があると外部アンプを接続できるのですがありません。
制御信号がとれるようにしてある程ですからお役所目線ではなく今一つ使用者の立場に立って工夫してほしいものです。
※電気工事士の資格を取得した上でコンセントを増設しております。
(2015/03/10 改定)
資料
防災ラジオパンフレット(AZタイプ抜粋)
防災行政無線ラジオ取扱説明書
防災行政無線ラジオ外部アンテナ取扱説明書
多機能型防災ラジオの取扱いについて(君津市)
多機能型防災ラジオの配布について(君津市)
防災ラジオ配布申込書(君津市)
(Word)
君津市防災ハンドブック